セリフ詳細

残念ながら映画化はされていないんだよ。
ただ、リドリー・スコットが監督した『エイリアン』や『プロメテウス』には影響を与えたんじゃないかと思っている。
『エイリアン』のアイディアは脚本家のダン・オバノンによるものだし、クリーチャーのデザインを担当したのは画家で造形作家のH・R・ギーガーだけれど、映画に登場する巨人の死体は、映画の制作が始まる直前に発表されたこの小説をヒントにしてるんじゃないかな? 『プロメテウス』で巨人はずいぶん小さくなっていたけど、ちょうどその大きさがガニメデの巨人くらいになってたしね。
そうそう。この小説で物語の重要な鍵になるのが、木星の衛星ガニメデで発見される巨人なんだ

作品タイトル:苦手な人のためのSFセレクション

エピソード名:その7『星を継ぐもの』と巨人たち

作者名:加藤猿実  Sarumi

30|SF|完結|15話|41,200文字

SF小説, 対談, 大学教授, 女子大生と高校生, 初心者向け

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「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)

追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。