セリフ詳細
いよっ、待ってました!
現在以下の2点を投稿中の今岡英二です。今回も座談会の末席に加えていただければと思います。
はじめは「どうあれば物書きとして生き残っていけたのか」、ないしは「物書きとしての生き残り戦略」というテーマですか。河北さんの言われるように、たしかに重いテーマですな(笑)
むしろ作家として一度デビューするも順風満帆に生き残れなかった瀕死の私なんかが語るようなことはないのではないか、と思ったのですが、至道さんが「むしろ失敗のケースのほうが有用な場合も多い」と言われたので、あえて先鞭を切りたいと存じます。
私の失敗談は一言でいえば「融通を利かせすぎた」といったところでしょうか。他の作家の方々もそうでしょうが、私も御多分に漏れず、自分の作品への思い入れや自分が書きたいものへの意欲が割と強い方であります。しかしデビュー作は、某新人賞の落選後に編集部からの拾い上げでお声がけいただき、その後の打ち合わせでの「投稿してもらった作品もいいんだけど、今度大河ドラマがあるので、その主人公の小説を書いてみない?」という提案を受け入れて生まれたもの。むろんそれで書き上げた作品は大いに思い入れはありますし、それ自体を否定する気はないですが、それを書き上げた後、「一番最初のはもういいから」とさらっと否定され、以降その作品が日の目を見ることがなくなってしまったことには、ちと悔恨の念がありますな。大河ドラマにそった作品ではなく、己の完全なオリジナル作品であれば今ごろどうであったのかというのは、正直見てみたいという気持ちがあります。
というわけで、「(私だけかもしれませんが)作家は我が強いので、編集者との打ち合わせで相手の意見を聞き入れるのはいいが、聞き入れすぎた結果、自分を曲げすぎてもよくない。己の持ち味を殺さぬよう、バランスをとってしかるべきである」といったところが、自分なりの答えになろうかと存じます。
作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)
エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #2-1
★228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字
【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス
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「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」
現在第二部も終了いたしました。
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■参加者
司会:作家 至道流星
講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長
リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様
■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。
「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。
*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。
座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。
リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html
*こちらの座談会は開催当時の紹介です