セリフ詳細

〈彼〉が『真の自己』をひとに見られないように隠し、他人に偽りの自己を見せれば見せるほど、偽りの自己を見せるという行為はますます脅迫的なものになるのです。〈彼〉は、周囲からともすると極端なナルシストで(こころの)露出狂のように思われるようになる。しかし実際には〈彼〉は自己を憎悪し、それを他人に見られるのを恐れているのです。自分ではうわべだけの偽装にすぎないと思っているものを、〈彼〉は脅迫的に、仕方なく、見せざるを得ない状態になってしまうのでした。

作品タイトル:死神はいつも嘘を吐く

エピソード名:廃園の亡霊のために【第六話】

作者名:成瀬川るるせ  rulerse

6203|学園・青春|連載中|122話|210,992文字

死神, ガールズラブ, 百合, 社会・思想, まったりタイム, 現代ファンタジー, チャットノベル大賞, 宅飲み, 日常, 創作論・評論

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今日もまったりライフの、田山姉妹と居候の死神少女が織りなす一幕劇。忍び寄る影には評論のチカラで立ち向かえ。死神少女たちの青春×思想に、抹茶ラテを添えて綴る日常ファンタジー。