セリフ詳細

オフィーリアとしてなら、
「私」は言いたいことを思いっきり叫べました。
せせこましい現実から解き放たれて、広い場所へ出られたからです。
ファンタジーという広野へ。

同じ題材でも、オフィーリアを「彼女」と呼んでいるかぎり、
語り手の「私」はきちんと、礼儀正しく、
現実の側にとどまったまま、
だったろうと思うんです。
だけど……

ちょこちょこっとした美化や修正じゃなくて、
「私=オフィーリア」
なーんて、とんでもない大ウソをついた瞬間、

作品タイトル:地の文、「私」で書くか「彼女」で書くか ~ぜんぶ視点の話~

エピソード名:その3のつづき 初心者のヒツジが「私」で書くか「彼女」で書くか迷ったお話

作者名:未村 明(ミムラアキラ)  mimura_akira

41|創作論・評論|完結|23話|20,706文字

創作論, 小説の書き方, 創作のヒント, ハウツー, 地の文, 視点, 人称, 一人称, 三人称, キャラクター

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ハウツー難易度:★★☆
創作論、第4弾です。「人称」と「視点」について書いています。
気軽なエッセイ……のつもりだったのですが、けっこう気合い入れて書いてしまいました(笑)。とくに「付録」のショートストーリー。
ご参考になれば幸いです。
(2020年冬に書いたものを何度か書き直し、最終的にチャットノベル形式に改めました。)

アイコンは「ひかわさん」というイラストレーターの作品を使用しています。(イラストACよりダウンロード)