セリフ詳細

アンギャン公が殺されたのは、フランスへの反逆罪もさることながら、第一執政(ナポレオン)暗殺容疑が根底にありました。(どちらも冤罪です)


以下に、48話「地獄の仕掛け事件2」の内容をふまえ、まとめておきます。



1804年、ピシュグリュ、カドゥーダルはフランスに帰国し、王弟アルトワ伯を迎える準備を始めます(アルトワ伯はイギリスに滞在、援助を受けていました)。その足掛かりとして軍を掌握する為に、ピシュグリュは、かつての部下、モローに二度に亙り協力を求めますが、モローはこれを拒否します。


(エジプトから帰っていたボナパルトがマレンゴで勝利した一方、ドイツ方面で勝利を齎したのは、モローでした → 37話「ホーエンリンデンの戦い」。モローは、ボナパルトに比肩しうる、軍の実力者だったわけです)


しかし彼らの行動は、密偵の活躍により、執政政府に筒抜けでした

以下にこの年の大まかな年表を掲げておきます



2.15 モロー逮捕(国外追放)

2.28 ピシュグリュ逮捕(4.5 牢で不審死)

3. 9 カドゥーダル逮捕(6.25 死刑)

3.15 アンギャン公逮捕(正式な裁判を経ず、3.21 処刑)



こうして反乱分子を一網打尽にしたナポレオンは(ただし、モローとアンギャン公は冤罪です)、この年の終わり(12.2)に、戴冠し、皇帝を名乗ります


詳細をまとめました

 →ブログ「王党派の陰謀」



作品タイトル:三帝激突

エピソード名:第50話 王族殺し2

作者名:せりもも  spielen

21|歴史|連載中|64話|89,916文字

歴史, 群像劇, コメディ風味あり, 恋愛要素あり, 戦争と平和, 時代の流れ

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従来、フランス視点でばかり語られがちだったフランス革命に端を発する混乱期を、ドイツ、ロシアからの視点も交えて語ります。史実に忠実です。あと、私はナポレオンが嫌いです。

歴史小説「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」を書く為に調べたけど、小説では使わなかった父ナポレオンの時代をお焚き上げ。忘れちゃったらもったいないです。だって、キャラ濃い人が多すぎる……。

と思ってたら、どんどん沼にはまっていって……それも、戦争やら陰謀やら、イケメン将校やら……。今後どこへ行くかは、私にもわかりません。
これ、学生さんに役立つといいな……