二人の火星人と、一つの共有された時

作者 村山亮

[その他]

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「ぼく」は12歳で、ある日突然自分が火星人であったことを悟った。でもそのことを誰にも話すことはできない。いや正確に言えば話せるのだが、きっと誰も理解することはできないのだ。もやもやした気分の中を「ぼく」はひたすら歩き続けて・・・。
一方25歳の「私」は仕事を休んでいる。もう半年になろうとしている。かつての同級生の自殺をきっかけに、ある日突然、心がポキンと折れてしまったのだ。自分が弱いことは分かってはいるけれど、かといってあの「正常な」、「淀んだ」社会に戻れそうにはない。「私」はその日ひたすら歩き続けていたのだけれど・・・(短編小説)

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