武田泰淳の『わが子キリスト』、あるいは政治的人間の記録

[創作論・評論]

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武田泰淳の『わが子キリスト』はイエスの父がローマ人であるという大胆な設定の小説です。ローマ人はイエスを利用してユダヤ支配を容易にしようと目論みます。しかし、ぁれはその思惑を超えてキリストとして振る舞っていき、ローマ人もそれに追随していくのです。本論は当時の地中海世界や宗教に関する豊かな知識と鋭い洞察に満ちたこの小説についての批評です。なお、これは2007年8月に脱稿した作品です。

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