終焉のラグナロク
厳密三人称~一人称、擬似。を織り交ぜながら初チャレンジしていきます。アドバイス等があれば、是非教えてください。
『神話をモチーフにしてますが、完璧なオリジナルなので、本物の神話とはかなり異なります』
──これは、最悪であり、最善な物語。
悠久を生きる神々。唯一満たされる事の無いもの、それは愉悦・快楽と言う恐ろしい欲求。
しかし、それを『理』として自分の胸の奥に秘め、善である為に務める。それが、永久という代償。
それに反し、己の欲求に忠実になってしまえば、もう戻る事が出来ない。その内容がどうであれ、闇に堕ちた神は、悪魔になることも無く、これから先の止まることの無い長い道を幽閉され続ける。その神々を堕神『だしん』と呼ぶ。
だが、ある事件が起きる。それは、来るべくして来たと言っても過言ではない。
──神々の黄昏『ラグナロク』である。
英神と呼ばれていたロキ。彼は自分が悪魔と神との掛け合わせだと言うことを知り『絶念』。
謀反を犯し、創造主である神オーディンを神殺しの槍『グングニル』で射貫く。
噴き出る血潮を浴び、ロキはある愉悦に気が付き染まる。それは『征服』そしてその先にある『快越』。
善の神でいる事を望む神。愉悦に浸り己が欲求に忠実であることを望む堕神。両者がぶつかるの必然なものだった。
──結果は、ロキの『呪法』を用いた堕神の完膚無きまでの勝利。
『呪法』と言う、楔を打ち込まれた善の神は意識に反し、ロキの忠実な下僕と成り下がる。
だが、希望は消えてはいなかった。逃げ延び、地に落ちた、僅かな神々。
そして、いつか、縛られた神々は願う。
──永遠からの解放『死』を。
彼等は、終わりを求める者に終わりをもたらし、ロキを止める事ができるのか。
それとも、神々の子である人が……。
──これは、最悪で救われない物語。
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