エンゼリア

作者 井川林檎

あなたは忘れたかもしれない。だけどわたしは忘れない。遠い日に、手を差し伸べてくれたあなたのことを。
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儚い美貌、妖精のように綺麗な少女。それがマリオン・ホワイト。
わたしは、マリオン。それ以外の何者でもないはず。
しかし、その朝はなにかが奇妙だった。まるで、日常が「完璧に再現された茶番」のような。
いつも通りの兄、デューカに見送られて学校に向かうが、エレベーターで知らない男性に笑いかけられる。
何も変わらない。いつも通り。わたしはマリオン。それ以外の誰だというの。
しかし、その日、テスト中にマリオンのいる教室が何者かに爆破される。逃げ出したマリオンは姿見に移る自分に驚愕した。
※表紙画像:STAR DUST様無料素材を借用
リンク先:http://lunar.littlestar.jp/stardust/index.html

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