勇者アプリ

作者 碧るいじ

[現代アクション]

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地味でちょっと目つきの悪い高校生、影浦サクトのスマホは狂っていた。
いや、正確には勝手にインストールされていたスマホゲーがぶっ飛んでいた!

人々の願いを神に代わって叶えてあげるスマホゲー、その名は『勇者アプリ』。
ネーミングセンスがアレだが、GMの女神様が名付けたのだから仕方ない。
生成されたクエストをクリアすることで、神頼みが奇跡として現実に実装されるらしい。

今日も聞こえる……、人々の助けを求める声が!

「授業中にウ○コ行きたくなった。神様助けて!」
「大人気ゲーム機の抽選に当たりますように!」

奇跡を起こすため、勇者達はデスゲームボランティアに参加する!

危険な神々の遊びは、地味な人生に刺激を欲していたサクトにとって主役になれる唯一の居場所だった。
ただしそこには一つ、大きな落とし穴があった。

ココナ「勇者は私。影浦くんは魔法使いだよ」

そう――サクトは主役ではなく、お供その1だったのだ!



ハロウィンナイトカフェコラボにサブエピソード
http://talkmaker.com/works/9e55410b0464e86084169495405b00c6.html

ファンレター

ゲーム脳という最強で儚い狂気

物語の主人公が命をかけた行動をするときの動機は、いくつもある。 たとえば、理想を実現するためや、世界を救うためや、大切な人を守るため。 だけど、このお話では、そんな壮大、崇高、共感できる物事のために戦うことは許されない。 いきなり『どうでもいい見ず知らずの他人の、くだらない願いを叶えるために、負ければ死ぬという自分の命を賭けた戦いをさせられる、しかも、ボランティアで』という理不尽極まるデスゲームに参加させられるわけだが、往年の名作『バトルロワイヤル』のように強制ではないし、『カイジ』の ... 続きを見る

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