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ワーク・イン・プログレス
「聖書は魂の標本箱だ」
「俺」は牧師の命を受け、驚異の部屋の能力者たちを追っていた。
明らかになったのは、今世ではすべて塵に還るという虚しさだった。
新しい酒は新しい皮袋に。
民族の神が、世界の神になり、宇宙の神へとなったことに、嘘はない。常に神は我らと共にあられるからだ。
ガンジーの新七つの大罪や、静穏の祈りを取り入れながら、更約聖書なる書物が形作られていることを知った俺は、宇宙の途方もなさを前に、読者に呼びかける。
「俺にもわかるように、新しい聖書にしてくれるんだろう?」
聖人が絶えることはない。善き行いもまた。しかし、聖書に続きはない。神の声に耳を傾ける人々はいなくなってしまったのだろうか。
予祝の経糸を頼りに、まだ見ぬ時代の緯糸を求めて、俺は罪を刻みつける。