渡良瀬橋ストーリー

作者 晴海 巡

[恋愛・ラブコメ]

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この小説は森高千里さんの名曲〝渡良瀬橋〟の世界感を再現したものです。
この歌詞には謎めいた言葉があります。
「北風がとても冷たくて風邪をひいちゃいました 」……この言葉は親しい相手に今の出来事を伝える手紙の文面のようにも思われます。
この曲は一般的には失恋の曲と言われていますが、失恋した相手にこのような近況を伝える手紙を送るのは不自然ですね。では二人はどんな関係にあったのでしようか。

「あなたがこの街で暮らせないことわかってたの」「だけど 私ここを離れて暮らすこと出来ない 」……これは彼女が思っていることです。
では彼自身はどう思っているのでしょうか。彼女と同じ想いなのでしょうか。それとも違う想いなのでしょうか。

鎌倉の海に偶然、居合わせた6人。
波に乗って楽しんでいたサーファー。鎌倉を目指して夜通しペダルを漕いできたサイクリスト。鎌倉のスィーツ巡りに来ていた観光客。彼らに何の接点もなかった。
だが突然の事故をキッカケに彼らはお互いの人生を書き換える存在になってゆく。
舞台は栃木県足利市をはじめ、横浜、長野、北海道など各地を巡る追いかける愛。その二人を引き離そうとする親友たち。
二人が八雲神社に祈った願いは叶うだろうか。
物語はこの名曲がリリースされた1993年(平成5年)と同じ年から始まります。

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