武藏風土記神話 埼玉見沼の地球学 ―共生と文藝の歴史地理學―

[科学]

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 私達は何処から来て、何処へと向かうのか…?
気候変動と火山噴火、文明の興亡。
二度の世界大戦、三度の大震災。
相次ぐ小惑星の急接近、隕石の衝突。
そして…ウィルスとの戦争。
歴史の最後にして最新の頁を今、私達は生きている。
これより始まるは…地球世界と日本列島の創世記、そして自我の存在へと至る、幾億年と一夜の物語…。

 本書は、私の専攻分野である地理学を、共生科学における「卒業制作」という形で統合し、学問と芸術、感性と理性とを調和させた「地球学」の創造を目指す「同人雑誌」です。
学術的な研究成果を重視しながら、物語(読み物)としての「面白さ」をも意識し、具体的な事例としては、埼玉見沼などの地域を舞台としています。

【第一章 地球と宇宙】
 私達はどこから来て、どこに行くのか…世界はなぜ存在し、自分はどう生きるべきなのか…全ての始まりは、時間と空間の開闢にまで遡る。
今この場所で、日常という生活を暮らす「私」には、137億年もの「前世」がある。
地学・生物学、そして神話の叡智をも観照しながら、幾億年と一夜の物語が幕を開ける…。

【第二章 関東平野と武蔵野台地】
 壮大な自然環境が、人間にどのような影響を及ぼし、それに対して私達は、どう対応して来たのか?
「自己」は「他者」と如何に向き合って来たのか?
今ある地域の風土には、その歴史が刻まれている。
現在は過去を解く鍵であり、それを共に学ぶ事こそが、未来への希望を探し求める旅になるはずだ。
幾億年と一夜の物語を経て、今ここに「私」の世界が始まる。
折しも天下は、かの忌々しきウィルスの災禍に終止符を打ちつつあったが…。

【第三章 埼玉見沼】
 本章の舞台になる「埼玉見沼」という地域は、大宮・浦和・川口の間に広がる、芝川低地・大宮台地の緑地空間である。
首都圏の都市でありながら、広大な自然環境が保全されて来た、という事実が注目される。
一体どのような過去を経て、現在に至る景観が創造されたのか?その歴史地理(歴史地誌)を探究しよう。
そして最終的には、第一章・第二章で学んだ事項も踏まえ、私達の日本列島、延いては地球世界の未来を、共に展望したい…。

 本書は、星槎大学共生科学部(共生科学専攻)の2020(令和二)年度「卒業制作」として創られた本です。

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