優績者(3) ~FPになる為に保険業界に喧嘩を売った男~
「何だよ、4年程度で古株になるこの業界は……一体今までどれだけの人が犠牲になってるんだよ……何でこんな酷い業界が何十年も続いてるんだよ……誰も声上げないんだよ……俺の全てを奪ったのは……社会のルール? 体裁? 常識? ……ふざけるな……そんな下らないものの為に……絶対許さない……誰もやらないなら……俺が……やってやる。全て、ぶっ壊してやる……! 世論を動かしてやる……洗いざらい全部、表に出して……言葉に乗せて……火をつけて……! その為に……俺は悪魔にでも化物にでも……何にでもなってやる!」
……と、ちょっと(かなり?)危ない思想に取りつかれた保険営業4年目の男の物語です。前作、前々作と読んでいる方、主人公のあまりの変わりっぷりに驚くかも。ちなみに一応続きものにはなりますが、これ単体で読んでもそれなりに楽しめる……かな?