「人間というものを見たか」

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春になると、同胞を守る使命を帯びた若者たちがナイラノイラにやってくる。もうすぐこの街が地獄になることも知らずに。

大滝を有する都市ナイラノイラ。酒に溺れる異能力者ミレイは、復讐だけを生き甲斐にしてテロリストたちを血祭りにあげる荒んだ生活を送っていた。
ある年、自らの残虐行為に歯止めをかけられない彼女に、都市を守る次世代の特務治安員候補生を育成する命令が下される。

平和な環境で育った候補生たちを鍛えるべく、ミレイは相棒ラジャンとともに若者らを遠征訓練に連れていく。
そのときナイラノイラでは、異能を持たず社会の底辺に追いやられた旧人種たちが、着々と蜂起の準備を整えていた。

憎悪の連鎖は人々をどこへ導くのか。
アースフィアの戦記シリーズ外伝第三弾。

■アースフィアの戦記とは
　遠い異星アースフィアを舞台に繰り広げられるファンタジー/SF小説群。



・かつて地球人に創造された『言語生命体』と呼ばれる新人類が繰り広げる戦模様を描いた本編


・言葉を魔法のように操る『言葉つかい』たちが異能バトルを繰り広げる外伝



とで構成されています。

すべて独立したお話になっているので、どの作品からでもお読みいただけます。



■本文中の聖書の引用には、日本聖書協会「聖書　新共同訳　旧約聖書続編つき」を利用させていただきました。



■登場人物紹介欄のアイコンは、無料アイコンメーカー「charat」様のサービスを利用させていただきました。