紫鱗に透ける

作者 朝陽遥

手足に鱗をもつ人間が生まれるようになった近未来。<レピシス>と呼ばれる彼らは徐々にその数を増やしつつあるが、いまだ社会からの偏見は強く、夏でも長袖で過ごすレピシスも多い、そんな時代の夏。中学二年生の霧生亜希子はひとり半袖からのぞく鱗を隠そうとせず、まっすぐ顔を上げていた。

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