挿頭花 ─ 平完子 ─

[歴史]

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基通三部作の第二弾です。

今回は近衛基通の正室だった清盛の六女・完子のお話です。
彼女は一男一女をもうけましたが、男子は早世し、女子の動向は分かりません。
夫の基通は平家の都落ちに同行せず、壇ノ浦での平家滅亡後すぐの賀茂祭の前日に、摂政として賀茂詣を行っています。このことは、当時の日記『玉葉』の中で、叔父の九条兼実から厳しく糾弾されました。
平家を裏切るような夫の行動に、完子はどう感じたのか。

前作『燠火の舟』を受けてのお話になっていますが、どちらから読んでも、また片方だけを読んでも問題はありません。

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