風花

作者 NOZARASI

[その他]

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 自ら築いた唐津焼の窯場に静かに暮らす清兵衛とお久実の親娘。ある日窯場を訪ねてきた城下の武家の隠居らしき男が、唐津の町で見つけた壺を見てくれという。
 恐らく、その壺は武家の息子、淳之介の作ったものではないかと。聴けば、淳之介は焼き物をやりたくて二十年ほど前に家を継がず、行き方知れずになったのだという。
 不思議な縁、清兵衛の息子清吉もまたこの窯場を、二十数年前に飛び出し、行き方知れずになっていたのであった。
 人の縁とは不思議なもの、淳之介と清吉も、遠い美濃の地で廻り遭い、同じ窯元で働いていたのであった……。

*尚、もう何十年も前の記憶、唐津の方言は適切でないとは思いますので、ご容赦の事、お願い申し上げます。

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