くぎのスープ その後

作者 糖蜜

[ファンタジー]

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課題文学賞のために書きました。

ヨーロッパに『釘のスープ』という昔話があります。はじめに鍋に入れるものは、地域によって、『石』だったり『斧』だったりしますが、お話の筋はだいたい同じ。「あと少しの○○があれば、もっとおいしくなるのになあ」という旅人の言葉に乗せられて、スープはだんだん豪華になっていきます。
でも、そのスープがおいしかったのは、本当に食材が豪華だったから、という理由だけだったのでしょうか? 侘しい一人住まいのおばあさん(おじいさんのこともある)が、きっとずいぶん久方ぶりに、誰かと共にする食事。そこに秘密の一端があったりはしないのでしょうか。
そんな想いから生まれたお話です。

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