豆腐の口は花腐の門

[歴史]

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江戸時代中期、主人公の女の子「小豆花」の生家ではいつも花が咲き狂い、その花びらは丁寧に摘み取られ、きれいな水に浸けられていた。
豆腐とほとんど同じ製法だが、特別な育て方をした花で作る食べ物「花腐」。
水飴よりも甘く美味く、一口食べれば十年寿命が延びると評判の、花腐の製法は小豆花の一族にしか伝わっていないものだった。
小豆花は将来、花腐職人となり跡を継ぐため、花腐作りの入門として父に豆腐作りを習いながら、両親や妹と共に幸せに暮らしていた。
そんなある日、大火が江戸の町を襲う。両親は行方不明となり、家は焼け落ちる。
花が残っていない場所で、小豆花は妹を食わせていくため、いつか再び花腐を作るため、豆腐料理店を開いた。
「豆腐の口は花腐の門」現代に残っていない食べ物「花腐」にまつわる繁盛伝奇。

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