
優しさは嘘に満ちている
あなたが私に、私があなたに嘘をついた……。
短編です。
きゅっと切なく、じわっとあたたかく……
ファンレター
優しい嘘に包まれた夫婦の物語
冒頭を読んだらもう切なさがはじまっているのを感じてしまう本作。 でもけっして悲しいだけじゃない優しさ、穏やかさが漂っているのもはっきり感じるのです。老夫婦が迎える別れを、若かりし頃の出合いのエピソードを交えて優しく柔らかに紡いでいく本作のキーワードは『嘘』 けれどその嘘もまた優しくてかわいらしい。優しい嘘に、読者は胸をキュッと締め付けられながらも微笑んでしまう。そんな優しい読後感にぜひ浸っていただきたいとおもいます。