中学二年生の鵲聖也（かささぎせいや）は理科室の実験台に、自分の苗字らしき傷を見つける。
それは本当に彼のことを指していたのか。それともただの傷なのか。

　その傷に気づいた生徒が他に三人いた。
　友人の大沢和成（おおさわかずなり）。
　同じ班の高橋夏美（たかはしなつみ）と稲生真紀（いなせまき）。
　彼らの胸にも、波紋を投げかけていくことになる。

　理科教師のダラセンこと設楽真（しだらまこと）先生が語る言葉。
　そして真相が明るみになる日は来るのか……

　群像劇のような仕立てになっております。
　
　全７話ですが、一話辺りは短いです。総文字数６０００字ほどです。