いろいろな聴診所見

作者 んだんだ

[健康・医療]

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2件のファンレター

 長年、外来診察や特定健診で胸の聴診をしていると、いろいろな音が聴こえたり、聴こえなかったりします。
 最近、気管支喘息が悪化したお爺さん、心不全の患者さんの心音の聴診所見で、特記すべき所見に遭遇したので報告します。
 人相手の臨床の奥はホント、深いのです。

ファンレター

聴診器って健在なんだ!

ここ少なくとも10年は聴診器なるもので診療していただいたことはない。デザイナーの首にかけたメジャーと医師の聴診器はトレードマークの一つだったと思うが。男女を問わず上半身剥かれて前が終われば後ろを、その上手を重ねてもう片方の指でトントンと叩いて音も聞かれたような。その後一時襟元から聴診器を滑り込ませたり服を着たままになった。そして今や聴診器を見ない。血液検査やエコーや心電図や、データからのみと、常套句の 変わったことはありませんか?の問診。初診ならここで詳しく症状を述べるのかもしれないが、定期的な術後検診では前述の如く。ついここが、あそこがと不調を述べても気になるなら痩せて下さいの一言。これはちょっと前なら歳のせいでしょうだったような。確かに生きているだけ儲けもの。
私の好きな名言は生臭坊主(失礼!)今東光氏の  人生は冥土までの暇つぶし
おおらかに生きていて暇つぶし100年になったらしんどいなぁ。

返信(1)

 コメントを有り難うございます。
 んだ。聴診器は健在です。同じ心拍数でも、心音の跳ね具合がその時々によって微妙に違います。動いた直後、睡眠不足、貧血がある時などで、それが患者さんと話をする切っ掛けになるのです。