ミナノ劇場

[恋愛・ラブコメ]

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――「ミナノ劇場」へようこそ!
女と男は常にミステリー…
巷に灯の燈る頃…街角のうらぶれた劇場で演じられる物語は悲劇か、はたまた喜劇か…

ファンレター

「虫愛づる姫?」を拝読しました

『虫めづる姫君』はわたしも大好きな古典作品の一つです。二の巻はどこにあるのだろう、どんな続きなのか、と想像がふくらむお話ですよね。
南ノさんの姫君は、アイコンが表情豊かでかわいいです^^ 原作では、赤ではなく白い男物みたいな袴を着ているんですよね。アイコンの姫も男装なので、ぴったりだと思いました。
観察によって毛虫が蝶になることを知り、世間の評判や人目を気にしない価値観を持っている姫は、わたしも格好良いと思います。現代の読者から見ても、新鮮に感じる姫の生き方は、原作と同時代の読者にはどう受けとめられたのでしょうね。

右馬の佐は、眉を抜かず、お歯黒もつけない姫を世間の常識に反していると思いながらも、どこか「美しい」と感じるのですね。
原作の右馬の佐は、姫を「美しい」と思いつつも、笑って去って行くので、本当に姫が好きで蛇を贈ったのか、風変わりな彼女をからかっただけだったのか、分かりません。南ノさんの右馬の佐は、ちゃんと姫を好きなのだと分かって、読んでいてうれしく思いました!
「自分が好きって感覚」を大切にする姫の生き方、「いつの時代、どこの国に生まれても、わたしはわたしらしく生きる」という台詞がとても素敵です。取り繕わず、わが道を行く姫の生き方は清々しく、美しいと思います。
あと、僧正遍昭の歌の解釈には笑ってしまいました^^
何度も読み返したくなる楽しい作品をどうもありがとうございます。また、先日はわたしの体調をやさしく気遣ってくださり、心から感謝いたします。

返信(1)

mikaさん、体調の方はいかがですか。
先日のmikaさんの活動報告は、青天の霹靂という感じでびっくりしてしまいました。プライバシーに関することですから、あえてコメントを控えられた方も多いと思いますが、皆さん心配したことと思います。(mikaさんはNOVELDAYSの良心だと私は思っております^^)
そんな大変な時期に、拙作をご丁寧にお読みいただき、申し訳ない気持ちとありがたい気持ちでいっぱいです!(でも、どうかご無理なさいませんように…)
mikaさんの仰る通り、原作の右馬の佐はラストで「笑って去って行」ってしまうんですよね。せっかく、世間の規範に捉われず、姫の美しさを見出すという見所のありそうな(笑)男性なのに、最後があっさりしすぎていて、「からかっただけ」なのかな、とも読めてしまうんですよね…。そこを私も前から残念だと思っていて、今回のチャットノベルになったところがあります^^
そういう不満(?)は残るにしろ、原作の現代性はすごいですよね!姫を単なる変わり者ではなく、ちゃんと自分の考え方を持っている人間として描いているところが、まるで現代人が平安時代にタイムスリップしたようにさえ感じられます(*^^*)
mikaさんが仰るように、原作と同時代の読者はどのようにこの作品を受けとめたのでしょうね…(刺さったのか、それともあり得ないと笑ったのか…読者の感じ方を想像するのも面白いですよね^^)

いつも温かく、知的で素敵なmikaさん、お体にはどうかくれぐれもお気をつけ下さいませ。mikaさんが一日も早く全快なさいますよう、心からお祈り申し上げます。