うちそと

[ホラー]

39

1,547

3件のファンレター

――あれは、本当にナギサの手だったのだろうか。

ファンレター

美しいのに、痺れるほど怖い

 三人の女の子の微妙な関係性、そして「私」の心の奥に渦を巻く黒い感情。呼んでいると画面から文字が消え、どこか寂れた海辺の土地の潮気が漂うようなイメージが湧き上がりました。底冷えする怖さをここまで美しく描写できる事に感動。「まつわる」って言葉のチョイスが絶妙ですね。絡み合って、肌に吸い付くようにくっついたような光景だけでは無く「祀ろう」とか「末路」まで連想しました。
 美しくて、とーーーーーーっても怖かったです。

返信(1)

不二原さん、お読みいただきありがとうございます!
小説という形式は、読んで下さる方に想像していただいてナンボというところがあると思うのですが、不二原さんが「読んでいると文字が消え」ると書いて下さったのは、その意味で本当に身に余るお言葉で、(もちろん、実際にはまだまだだと承知しているのですが)、とっても嬉しいです♪♪(*^^*)

2000字縛りがなければ、「岩屋」の描写(モデルは江ノ島の海食洞です。一見明るい観光地の皮を被っていますが、江ノ島って実はけっこう魔界です…かつて頼朝が奥州藤原氏討伐の祈願を行っていたというだけで、もうあやしい雰囲気満載です!笑)も、もう少し丁寧に、ねっとりと(?)できるのですが、字数オーバーを避けるために、やむなく割愛した部分がけっこうありまして……(汗)そうした部分を不二原さんが想像力で補って下さり、「寂れた土地の潮気」まで感じて下さったことに感謝の気持ちでいっぱいです‼

「まつわる」というのは、個人的に響きが好きな言葉で、「からみつく」ではなく、こちらを使いたいと思ったところがありました。そこを取り上げていただいて、すごーーく報われた気持ちです^^
ありがとうございます‼