五月の死神

[ミステリー]

266

13,400

20件のファンレター

――佐伯さん、あなたずいぶんね。せっかくお手紙さしあげたのに知らんぷりして……。
昭和初期のミッション系高等女学校。
クラスの女王・杠和子と、「死神」とあだなされる佐伯文枝。
二人の少女の関係は、意外な方向に動き始める……。

※本作は昭和八年(1933年)に起こった「三原山女学生心中事件」をモチーフにしていますが、作品内容は作者の純然たるフィクションです。

ファンレター

4話まで拝読しました

 美しい。痛いほど美しくて切ないです。とくに様々な表現が繊細で地の文を食い入るように読んでしまいました。特に好きなのはソーダー水が「汚れる」という所。確かに、透き通ったソーダーにアイスが混じると美しい調和を壊した感じがしますが、それを表現として抽出するということは思いもよりませんでした。感受性の高さが突き刺さります。(ちなみに私はソーダーを甘くするためさらにガシャガシャ濁らせるという繊細さのない人間です)
 昭和初期の上流階級の女子高生たちの、危うい美しさがたまりません。「女性」になることを戸惑い持て余す主人公が、これからどうなっていくのか(キーワードの検索はせずに)ドキドキしながら読みたいと思います。

返信(1)

不二原さん!お久しぶりです!!
もう不二原さんとは、レターのやり取りなどはさせていただけないのかとあきらめかけていたんですよ~(´;ω;`)ウゥゥ
お元気そうで、すごくほっとしました^^
しかも、こんなにご丁寧に読んでくださって……「汚れる」という感覚を取り上げていただけたこと、とっても嬉しいです。あの部分で、自分では文枝の匂い(変な表現ですが)みたいなものを描けたような気に(錯覚かも!)なっていたので、不二原さんのお言葉に、なんだか感無量です(*^^*)

あっ、先ほど、二通目のレターも拝見しました。誤字のご指摘、感謝です!早速修正いたしました。自分では何度も読んでいたのに、まったく気づかず……(大汗)
本当にありがとうございます!!