小さなラクダ騎手

作者 mika

[歴史]

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5件のファンレター

ラクダたちが競駝場を疾走する。カリーマはラクダ騎手の中に、ずっと行方を探していた我が子を見つけた。
アラブ風歴史ファンタジー。

※本作の歴史・文化背景の解説をあとがきに書きましたので、あわせてお読みいただけたらうれしいです。
【引用】クルアーン第17章31節

ファンレター

ラクダレース!

mikaさん、こんにちは。
「小さなラクダ騎手」を拝読しました。

なんと、アラブにも関心を寄せられているとのこと。
創世記のお話で感じていた、横の広がりはそういう関心の背景があってのことですね。

ラクダレースの機械化は以前、NHKの放送で拝見していましたが、
その時事的なお話を綺麗に、2000字ジャストに纏められるのはさすがです。

ロシアにも明るいmikaさん、現在の状況は本当に心が痛むと思います。
まさに東西南北文明の交差点、イスラムもユダヤも内包するウクライナ。
そんな地での殺戮は終わってほしいです。

有り難うございました。

返信(2)

村山さん、お読みいただきありがとうございます。ひとまず、今週月曜日に退院しました。今日から職場復帰したのですが、無理のない範囲で、と心がけています。本格的な通院と治療はこれからなのです。内科の先生が、「長い付き合いになるのでよろしく」と言っていましたが、病院と長くつき合いたくはないものです。

ラクダレースのお話、NHKでも放送されていたのですね。この時事的な話題をぜひとも紹介したいと思って書きました。
『バイブル・スタディ・コーヒー』でも「横の広がり」を感じると言っていただけて、うれしいです^^ 
1948年からの中東戦争と現在までつづくパレスチナ問題があるので、アラブ対イスラエルというイメージが強いですよね。でも、創世記のアブラハム、イサク、イシュマエルのお話はコーランでも共通しているので、ユダヤとアラブは文化・宗教的にも、血筋という意味でも、兄弟と言えると思います。そんな兄弟民族が土地や水をめぐって争い、互いに血を流しているのは悲しいことです。
共通の歴史や文化を持つ兄弟民族同士が戦争をするというのは、現在のロシアとウクライナもそうですね。
わたしがアラブやイスラム教について知りたいと思ったのは、9.11以降のことです。世界中でイスラム教徒に対する恐怖や憎悪が広がり、ヘイトクライムの被害を受けるイスラム教徒が多く見られるようになりましたね。第二次世界大戦において日系人強制収容が起こった歴史を思い起こしました。

現在は世界中でロシア人に対する憎悪が高まっています。残念ながら、日本でもすでにヘイトクライムが起こっていますね。政治家でも外交官でもない、日本にいるわたしたち個人がウクライナのためにできることは、人道支援のための寄付をするくらいしかないです。日本で暮らすロシア人を差別したり、ロシア料理店やロシア食品店に嫌がらせしても、戦時下で苦しんでいるウクライナ人の手助けにはならないです。単なる自分の憂さ晴らしですよね。

相手をよく知らないから、よく分からない恐怖感や憎悪が高まるのかもしれません。差別や不寛容を乗り越えるためには、相手を正しく知ることが大事だなと思います。ウクライナ侵攻以降、ロシア語を勉強していると言うだけで肩身がせまいです。でも、知ることは必ず意味があることだと思うので、引き続き学び続けたいなと思っています。
mikaさん、退院よかったです。
そんな中、丁寧な返信を有り難うございます。
ご負担になると申し訳ない、と思いつつ、
決して当事者ではない人が、疎外され、肩身の狭い思いを抱くという点は特に
僕も辛く、憤りを感じるので書いてしまいました。もちろん自省も含め……。



「対話」というチャットノベルを書いたのですが、その第2話でまさにロシア語選択の女の子を登場させました。
中国語学習者も、二国間関係次第で置かれる立場がコロコロ変わるので、すごく痛ましいのです。
体調がよく、お時間がある時にでもお目汚しいただければ幸いです。

繰り返しになりますが、退院、よかったです!
無理なさらず、お過ごしください。