あの船です

作者 TamTam2021

[ノンフィクション]

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7件のファンレター

 東日本大震災から十年。
故郷を襲った大津波で友人を亡くしたあの時。
当時、震災直後に変わり果てた故郷の街を歩きながら故郷と自分、友人と自分の関係についてさまざまな想いを巡らせた記録的なエッセイです。短い作品ですが全編にポエジーが溢れています。
それは作者が詩人だからです。詩的エッセイとでも呼ばせてください。

ファンレター

有り難うございました。

ファンレター失礼します。詩のパート、ものすごく心に刺さりました。思いがこもっておられると感じました。その後のエッセイパートも合わせ、石牟礼道子さんの『苦海浄土』を思わせる響きを感じました。震災の体験はしておりませんが、残されたものとしての想いが自分にも少しはあると自覚してきたつもりです。震災後1年の石巻でボランティアをしましたが、更地から見える墓地は、同じでした。その時ちょうど余震があり、その体験も同じでした。この作品を読ませていただき、それらも思い出せました。有り難うございました。

返信(1)

温かいお便りありがとうございました。とても嬉しいです。お褒めの言葉に感謝します。石巻は最も被害が大きかった町のひとつだと思います。そこでボランティアをなさったことは私には真似できない行為です。そこで見たもの、感じたことはとても意義のあることだと思います。今の故郷の様子が気になっています。あの震災を忘れたように街は新しいビルで埋め尽くされています。近隣の町と違ってほとんど防災対策らしきものをしていないように私には思えます。あの地域では大津波はまた必ずやってきます。今度同様の津波が来たらもっと大きな被害に見舞われないか危惧しています。石巻はいかがでしょうか。私たちができることは次の大津波からどのように故郷を守るかとだと思っています。貴重なお便り本当にありがとうございました。