特に柔らかい欺瞞を憂鬱ほどの分量でⅣ

作者 矢島靖教

[その他]

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立て読み推奨、一話完結の短編小説集です。

ファンレター

『だがハッピーエンドを望むことの何が悪いのだ?』

私は若い頃、『現実はそれ相応の実質しか示さない』ということが腑に落ちて(何かで読んだのかもしれない)、それが自分の手順書となりました。都合の悪いアクシデントが起きれば「まぁ仕方ない、そういうものだ」と手順書になぞらえて処理。私は魔法の本をそれ以外に探さなかったのです。慣れた方が居心地がいいのは実感します、例えそれが不幸だとしても。私はタイトルを拝借して、少し自分の手順書を書き換えようかと考え口元がほころびました。しかし、この小説を楽しむことができる自分に至ったのは上出来とも思うのです。読んでいる間は日々の散らかったタスクが鳴りをひそめ小説にどっぷり入れる、今回はナレーションが聞こえるようでした。(ウザい自分語りすみません)

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