キリモドキ

作者 桐乃桐子

[日記・個人ブログ]

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42件のファンレター

日々雑記+読書記録その②です。
①の『桐一葉』は比較的まじめ路線でしたので、こちらは気楽に綴っていきたいと思います。

【キリモドキ】
ノウゼンカズラ科 キリモドキ属
《別名》 ジャカランダ、シウンボク(紫雲木)
きれいな紫色の花が咲きます。

ファンレター

第2話

高瀬隼子さんと言えば、つい最近、芥川賞候補にもなった『水たまりで息をする』を読んで、何とも言えない衝撃を受けたばかりでした。
その流れで、こちらの本も気になっていました。
イヤミスとはまた全くの別物だけど、ちょっと似た感覚というのか、どうしても吐き出したいのに吐き出せない、胸のつかえのようなモヤモヤが残って、不思議な読感の作者さんですよね。
ちょっとした日常の苛立ちとか、当たり前のことからほんの少し踏み外しただけの所にある「危うさ」とか、現代社会の生き難さとか、そういうのが纏わりついて拭えない感じ。
桐乃さんのレビューを拝読して、『おいしいごはん〜』と『水たまり〜』との共通点はそんな所かなと思いました。
多分、そういう作風の作家さんなのでしょうね!
もう、これも読むしかない……(^-^;

返信(1)

櫟さん、モヤモヤとしたまとまりのない長文をお読みくださり、ありがとうございます!
あっ、高瀬準子さん、芥川賞にノミネートされていたのですね。それは知りませんでした。書評に興味をひかれて、まったく予備知識なしで購入しましたので。
教えていただいてありがとうございます。

そう! ほんとにそのとおりで! たぶん多くのひとが日々の暮らしのなかで感じている現代社会の生きづらさみたいなものを物語のなかで表現されていて。
このモヤモヤした読後感は尾を引きますね……。
村田沙耶香さんの小説をはじめて読んだときもかなり衝撃を受けましたが、この高瀬さんの作品も、淡々とした描写ながら、静かに見えた水面にじわじわと波紋が広がっていくような不穏な気配に満ちていて、ぐらりと揺さぶられます。

『水たまりで息をする』さっそく検索してみました。
おお、これはまたすごい内容ですね。お風呂に入らなくなった夫、そのことを義母から責められる妻……(なぜ奥さんが責められるのでしょう? 息子本人にいえばいいのに……)気になります。わたしも読んでみます!

櫟さんの新作『名前はまだない』拝見しております。
わが家にも、仔猫のときに保護して一緒に暮らしている黒猫がいるので、とても他人事とは思えず。
またお邪魔させていただきます(*´ω`*)