真夏日の犬

作者 橘 塔子

[ホラー]

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 実家で飼っていた犬のハヤトが死んだという。十二年間可愛がってきた、とても賢い犬だった。
 酷暑の盆休みに帰省した僕は、母と祖母が二人で暮らすその家のあちこちに奇妙な気配を感じた。古い畳の上を小さな四本脚が歩く音、板張りの廊下を移動する黒い影。『それ』はハヤトなのか、あるいは別の何かなのか。
 気難しい祖母と、愚痴ひとつこぼさずその介護を務める母。表向き静かで平穏な生活だった。蒸し暑い空気が淀んだ古い家には、しかし、確かに何かが息づいて、ゆっくりと成長しつつあった。やがて『それ』はある姿を取って、僕の前に現れるのだった。

ファンレター

やめて~!ワンコを犠牲にしないで~(;つД`)

なろうで夏ホラーを読んでいて、橘様がノベルデイズにも登録されていることを知り、お邪魔しました、ストーカーの鏡ですw

確か読んだことがあった気がしたのですが、結末をすっかり忘れてまして、読んでガクブルしてました。
そこまでの暗い感情を燻らせるなら、なぜ母親に立ち向かわなかったのか?
理解できない心理構造こそホラーですね。


返信(1)

うわわ、古森さん、こちらでもありがとうございます!
サイトの使い方がよく分かっておらず、とりあえず過去作置いとくか、くらいの軽い気持ちで利用しています。見つけてくださって嬉しいです。