崩落するわたしの不在証明

崩落していくセカイのなかで、わたしはひとりになる。

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現実崩壊!!

甘抹らあさん > グサッと刺さっていただけて感激です。レビューいただいてから、久しぶりに竹本健治先生の『匣の中の失楽』を読み返し始めてしまいました。高校生の頃、竹本健治先生の『ウロボロスの偽書』と『匣の中の失楽』を同じ部活の子に貸してもらい、読み始めたのが、僕が講談社ノベルス初体験でしたから、たとえ話とはいえ、匣の中の失楽と通じるとのお言葉に、感極まる想いでした!! そうそう、この作品を書くきっかけ自体はフィリップ・K・ディックが得意とした〈現実崩壊SF〉と呼ばれるジャンルからの派生ではあるのですが、ディテクティヴ・マニアなら知っての通り、メフィストや講談社ノベルスの作品は、ミステリにもSF的想像力を駆使します(詳しくはそのうち『文芸部は眠らせない』で取り上げる予定です)。なので、舞城王太郎先生の『九十九十九』のどんでん返しや、他社になりますが新潮社から出版されている舞城王太郎先生の『ディスコ探偵水曜日』あたりからも、多大な影響を受けています、……この作品に限らない話になってしまいますが。いやいや、僕は夢野久作全集を全巻持っていて読破しているので、普通に、現実が溶解/崩壊していくの、得意ではあるんですよ。もっと言うと、要するにこれはSFではなくてミステリで、江戸川乱歩翁『鏡地獄』の系譜でしょ、ということもできます。おっと、ビッグネームの名前を出しまくってしまい、引っ込みがいよいよつかなくなってきたぞ(笑)。……レビュー、ありがとうございます!!

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