地底の鳥

作者 たちまち

[ファンタジー]

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11件のファンレター

「契約成立よ。このコの命を救いなさい。私があなたを助けてあげる」

大切な人を救いたい、ただその一心で、その人の魂に迷い込んだ主人公タカシ。
そこで出会った美しくも冷血な死神と荒ぶる自我世界を旅する物語。

舞台は、荒れ野と廃墟の地上世界から光り輝く地下世界へ。
そこには、多くの人々が暮らす地下都市が広がっていた。

“地底生まれ”と呼ばれる少年兵たち。
大切な人と面影の重なる不思議な少女。
地下都市を運営する八賢人や委員たち。
様々な人々の思い、願い、祈りが交錯する。

そして襲い来る負の感情の塊“ケガレ”
やがて地下都市は崩壊をはじめる。

すべての障壁に抗い、
彼らはただひたすらに、
向かって行く、
白い塔へと。

ファンレター

秘匿の中(6)まで拝読

 物語世界の中にぐいぐい引き込まれるような面白さ。ここまで積み重ねてきたいろいろな背景が、ここにきてキャラクターそれぞれに深みをもたらして彼らの関係性をより一層魅力的にしています。極ツンデレキャラのナミさんが大ミミズにひるむ場面がとってもツボでした。(他に理由があるのかもしれませんが、可愛かった)
 今回、コガレ達の登場で物語り世界がさらに華やかになった気がします。彼らの歯に衣着せない会話が楽しいです。そして、イカルはますますカッコいいし、素直でストレートなツグミの揺れる心に、自分が忘れそうになっていた青春を思い出されて貰いました。臭いが気になったり、彼女の思考が若干未熟なところも、彼女の大きな魅力だと思います。依存的な頼りないヒロインでありながら、でもツグミには何か大きな謎と能力がありそうで、神聖な神秘性さえ感じます。彼女だけではなく、カラカラの持つ腕からもうかがえるこの世界自体の大きな秘密にとても惹かれます。
 番号だけだった賢人に名前もついて、何やら動乱の予感。続きも楽しみです。

返信(1)

不二原 光菓 様

ご感想ありがとうございます。
気づかず返信が遅くなってしまいました。
すみませんm(__)m
今回もとても暖かいお言葉ありがとうございます(´▽`*)
当初、E地区の描写はもっと暗く退廃的にする予定だったのですが、この「秘匿の中」の章が台詞や説明が多かったせいもあり、私の性質上、自然とお笑い要素を多く挿入してしまいました(#^^#)
これからもツグミやコガレたちは益々活躍していきます。
そしてこの章の最後から次の章にかけて展開が容赦なく動きます。
その中で生じる困難に、登場人物たちがどう立ち向かうのか、そして状況に抗ううちに各々の意識が変化していく様を、引き続き見届けていただきたい、と切に願います。
それとシーンごとに感想をいただけるのが、ああ、このシーンではこう感じていただけているのか、とすごく参考になって助かっています。
これからも引き続きお付き合いのほど宜しくお願いします。
本当に、本当に、ありがとうございました。