地底の鳥

作者 たちまち

[ファンタジー]

139

92,909

11件のファンレター

「契約成立よ。このコの命を救いなさい。私があなたを助けてあげる」

大切な人を救いたい、ただその一心で、その人の魂に迷い込んだ主人公タカシ。
そこで出会った美しくも冷血な死神と荒ぶる自我世界を旅する物語。

舞台は、荒れ野と廃墟の地上世界から光り輝く地下世界へ。
そこには、多くの人々が暮らす地下都市が広がっていた。

“地底生まれ”と呼ばれる少年兵たち。
大切な人と面影の重なる不思議な少女。
地下都市を運営する八賢人や委員たち。
様々な人々の思い、願い、祈りが交錯する。

そして襲い来る負の感情の塊“ケガレ”
やがて地下都市は崩壊をはじめる。

すべての障壁に抗い、
彼らはただひたすらに、
向かって行く、
白い塔へと。

ファンレター

超克の中(4)まで拝読しました

 お久しぶりです。超克の中(4)まで拝読しました。実は以前から少しずつ読んでいたのですが、しばらく間が開いたのでまた再読しています。  我が身を食べさせて時間を稼ごうとするカラカラの献身に涙……。大ミミズたちとの戦闘シーンは感触や臭いまでもが伝わってきてリアルで迫力がありました。秘匿の中(14)では、イカルと人の顔らしき者との戦いが壮絶でスピード感満載。悲壮だけど、自分を犠牲にするイカル君かっこいーい。そしてツグミちゃんの叫びが重なり合ってここはとってもドラマチックなシーンとなっていました。こ ... 続きを見る

返信(1)

秘匿の中(6)まで拝読

 物語世界の中にぐいぐい引き込まれるような面白さ。ここまで積み重ねてきたいろいろな背景が、ここにきてキャラクターそれぞれに深みをもたらして彼らの関係性をより一層魅力的にしています。極ツンデレキャラのナミさんが大ミミズにひるむ場面がとってもツボでした。(他に理由があるのかもしれませんが、可愛かった)  今回、コガレ達の登場で物語り世界がさらに華やかになった気がします。彼らの歯に衣着せない会話が楽しいです。そして、イカルはますますカッコいいし、素直でストレートなツグミの揺れる心に、自分が忘れそうに ... 続きを見る

返信(1)

蠢動の中(10)まで読了

 蠢動の中、さらに大きく動き出してきた事態に吸い込まれるようにして読みました。(2)のセキレイの献身に涙がにじみます。それにしても、アクションの緊迫感、疾走感が凄いですね。イカルの出てくるシーンは特にスリル満点です。 (7)のイカル君の名台詞「何らかの形で、必ずみんながみんなに関わっている、そんな世界なんです。みんなが助け合わないと維持することさえ難しい世界なんです。だからなるべく考えが違うから、立場が違うからという理由だけで、殺してしまいたくないんです」にジーンとしました。激動の中では、忘れ ... 続きを見る

返信(1)

蠢動の中(3)まで拝読しました

 思惑の中(12)で給油室のケーキに心奪われるツグミちゃんに共感しました。素直で可愛い。ああ、食べさせてあげたかったですが、やはりイカル君の方に吸引されていきましたね。(13)イカルの部屋の二人のシーン、イカルの心の動きが初々しくて甘酸っぱくて、男の子で。どうしようもないくらい、きゅんきゅんしてしまいました♡(名シーンですね)でも、彼らを通して切ない未来が見えるようでちょっと不安に……。ナミも動き始めて、そしてイカルも――。彼らはどうなっていくのでしょうか。  イカルとツグミが幸せになるように ... 続きを見る

返信(1)

思惑の中(12)まで拝読

 思惑の中(5)(9)のクマゲラの過去の話、地下室のシーンでは思わず感情移入してしまいショックで呆然としてしまいました。そしてカラカラとの出会いで変わっていくクマゲラの姿は感動的でした。先に長じたクマゲラの姿を見ているだけに、こうなるまでの彼の葛藤を考えると涙を禁じ得ません。クマゲラのエピソードは心に刺さりました。  八賢人の登場にも意表を突かれました。彼らはどんな姿をしているのか、いろいろと想像してみました。明かされるのが楽しみです。読み進めていくと集合体のように思えた彼らにも個性が感じられ ... 続きを見る

返信(1)

邂逅の中(16)まで拝読

 治安部隊でツグミとイカルが見せた、よそよそしいんだけど心の奥でつながっている絆の深さの理由が「邂逅の中」を読んでいるとよくわかります。邂逅の中(7)あたりから描かれる子供達が団体で育つ保育棟の様子、ツグミとイカルの初々しい心のざわめきに、思わず次に次にと引き込まれるようにして読んでしまいました。(こういうちょっと特殊な学園もの的シチュエーション大好きなんです)メジロさんに降りかかる不幸、そして彼らに隠された秘密。タカシの直感(?)すべてがこのじれじれと甘酸っぱい物語の奥に何か深い謎が隠されてい ... 続きを見る

返信(1)

混迷の中(10)~邂逅の中(3)まで拝読

 混迷の中の戦闘シーン、ものすごかったです。負傷した味方が敵になる。今し方まで共に闘っていた者に銃を向けなければならない状況。躊躇していてはやられる、でも……。その葛藤がたまらなくドラマチックで、作品の流れに引きずり込まれました。混迷の中11話の最後のシーンは、特に強烈でした。  イカルの用兵スタイル、カッコいいです。クールなイカルですが、ちょっと乙女心には鈍感。それがまた良いですね♡ これからタカシがどうなっていくのか、リサに会えるのか。今ひとつよくわからないナミの役割は……? 興味津々です ... 続きを見る

返信(1)

混迷の中(6)~(9)まで

 迷いなくテキパキと指示をするウトウ、カッコいいです! そして殺伐とした戦闘描写も臨場感があって、自分も戦列にいるかのような気分になります。心が引き締まるような感覚で読みました。ノスリ達の居るディストピア的な世界観がまた良いですね、戦場の壮絶さをいや増します。(こういう極限状態の救いのない状況において、希望を捨てずに抗おうとする人々が大好きです、胸が高鳴ります)クグイとモズの親子であり戦士である二人の関係がまた切ないですね、混迷の中(9)ではモズとウトウに感情移入してしまって、たまらなくなりまし ... 続きを見る

返信(1)

混迷の中(1)~(5)拝読

『混迷の中』はまた雰囲気が変わって魅力的です。SF色が強くなり、『お方様』を守る治安部隊のイカルとツグミ達の設定もカッコいい。SFが好きなので俄然面白さが増した気がします。B2区画の描写は迫力満点。急展開の今後も楽しみに読ませていただきます。

返信(1)

廃墟の中(9)まで読了

 ファンタジーなのに、随所に出てくるSF的設定にぞくぞくします。崩壊しかける彼女の自我を救おうと強い決意でのぞむタカシがカッコいいし、アトリやルイス・バーネット(登場や、出で立ちが素敵。ちょっと酷薄なキャラも好きです)など、登場人物も個性的で面白かったです。「ケガレ」とは何なのか、伝説(?)と化している5年前に何があったのか、興味は尽きません。これからも大切にゆっくりと読ませていただきます。

返信(1)

廃墟の中(3)まで拝読

 少し冒頭を読ませていただいた時から、いつかゆっくり読みたいと狙って(笑)おりました。誰かを救うために男の子が旅立つ話はもともと好きなのですが、貴作は最初から地の文が描く様々な場面がドラマチックで、惹き込まれました。廃墟の円盤と少年のシーンとか、情け容赦無くて好きです。真摯な主人公、クールでカッコいいナミ、これからの冒険が楽しみです。ゆっくり読ませていただきます。

返信(1)