アップサイドダウン・ホライゾン

作者 田辺すみ

[その他]

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海外水泳合宿中だった佐久は、山で踏み外し150年前の異次元タスマニアへ紛れ込む。そこはまだヨーロッパの流刑地であった“ヴァン・ディエメン”!

ファンレター

タイムリープもUpside down!

田辺さん、こんばんは。「アップサンドダウン・ホライゾン」、最後まで拝読しました。

タイムスリップものにして、しっかりとした歴史もの。それも馴染みがあるようで、あまり知られていない地域が舞台。
しかし、読み進めるほどに現代社会を俯瞰する大きな物語であることが分かります。

白豪主義から多文化共生に舵をきってそんなに経っていないと思うのですが、今や多民族多文化の代表的な国家。
その内部に埋もれる思い。それを物語としてしっかり描いているのが凄いです。

なお、中学時代の教科書に、North and south are upside down on this map.という文章と写真があって、
それに憧れていた僕は20代の頃、シドニーの書店で地図を入手しました。
メルカトル図法ごとupside downになっていて、南半球の土地が大きく描かれていると期待していたのですが、
北が大きいものをそのまま逆さにしていたので軽くショックでした。

有り難うございました。

返信(1)

読んで戴き有り難うございます!書きながら私もいろいろと学ぶことができました。長い歴史が有るわけではない(という言い方も新移民の視点からですが)オーストラリアも、だからこそ様々な背景の人々が共生のために悩みつつ新しい価値観を生み出していったのだと思います。自然の神々しさには本当に打たれます。私にとっても大切な作品になりました。