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ルヴォワール

るるせさん、御作楽しく拝読いたしました!
正直に言ってしまいますと、苦手な世界観のお話ではありましたが、それなのにとても読みやすく、リズミカルで楽しかったです。
キャラクターも魅力的ですね!
共感とか憧れじゃなく、好奇心を刺激されて惹き込まれるようなキャラクターで、彼女たちの会話のテンポとかちょっとした騙し合いのような駆け引き、軽口のようで中身の濃い話も楽しくて……この感覚、既視感がある! と思って考えてみたら、以前、noteで少しお話しました円居先生にも通じるかも! と思いました。
全く違うタッチの物語ですけども、読者としての受け止め方や感じ方は、特にキャラクタと会話からの印象は似ていると思いました。
余談ですけど、虚数(i)を四つ掛け合わせると1になるように、登場人物が四人ってところがいいですね!

返信(1)

メフィストを定期購読していた時期があったりメフィスト系(としか言い様のない)ミステリを読み過ぎてしまったっため、本作品は惹句にあるように「現代伝奇」を謳っています。現代伝奇っていうと、最近完結した田中芳樹先生の『創竜伝』が代表的だけど、創竜伝もまた、メフィスト系と同じく、講談社ノベルスから出版されています。円居挽先生の講談社BOXの雑誌である『パンドラ』って雑誌でのデビュー作は僕、『パンドラ』買っていたので読んでいたことを思い出しました。『パンドラ』執筆陣は雑誌『メフィスト』がミステリにこだわらない作品を中心に構成した雑誌『ファウスト』で書いていた作家たちとかなり重複する執筆陣だった。そこでは現代伝奇の作品が中心になっていて、僕のこの作品はまた、その深い影響下にもあります。円居挽先生に話を戻すと、第2回メフィスト賞受賞者である清涼院流水のJDCシリーズ(『コズミック 世紀末探偵神話』から始まるシリーズ)の影響がありますよね。〈新本格ミステリ〉が漫画的想像力が駆使されて伝奇のように思える作品になった、みたいな。その果てにあるのが西尾維新先生の戯言シリーズや古野まほろ先生の天帝シリーズだと僕は思っているのですけどね。清涼院流水先生は、今、NOVEL DAYSで開催中(でも講談社とは関係ない)のエッセイ賞の選評委員になっていますねー。いろいろこう、繋げると面白いものです。『丸太町ルヴォワール』近々(二週間後くらいに)読みます!! ありがとうございます!!