地底の鳥

作者 たちまち

[ファンタジー]

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「契約成立よ。このコの命を救いなさい。私があなたを助けてあげる」

大切な人を救いたい、ただその一心で、その人の魂に迷い込んだ主人公タカシ。
そこで出会った美しくも冷血な死神と荒ぶる自我世界を旅する物語。

舞台は、荒れ野と廃墟の地上世界から光り輝く地下世界へ。
そこには、多くの人々が暮らす地下都市が広がっていた。

“地底生まれ”と呼ばれる少年兵たち。
大切な人と面影の重なる不思議な少女。
地下都市を運営する八賢人や委員たち。
様々な人々の思い、願い、祈りが交錯する。

そして襲い来る負の感情の塊“ケガレ”
やがて地下都市は崩壊をはじめる。

すべての障壁に抗い、
彼らはただひたすらに、
向かって行く、
白い塔へと。

ファンレター

混迷の中(6)~(9)まで

 迷いなくテキパキと指示をするウトウ、カッコいいです! そして殺伐とした戦闘描写も臨場感があって、自分も戦列にいるかのような気分になります。心が引き締まるような感覚で読みました。ノスリ達の居るディストピア的な世界観がまた良いですね、戦場の壮絶さをいや増します。(こういう極限状態の救いのない状況において、希望を捨てずに抗おうとする人々が大好きです、胸が高鳴ります)クグイとモズの親子であり戦士である二人の関係がまた切ないですね、混迷の中(9)ではモズとウトウに感情移入してしまって、たまらなくなりました。(涙、涙、涙)
 登場人物みなキャラが立っているので、様々な出来事に心が波立つような感じがします。鳥の名前も彼らの性格を滲ませているようで素敵です。
 彼らと共に冒険している気分、ドラマチックな体験をさせていただきありがとうございました。続きもゆっくりと楽しませていただきます。

返信(1)

不二原 光菓 様

ご感想ありがとうございます!
身に余るご褒美をいただいた気分です!感激です(ノД`)・゜・。

今回、読んでいただいた箇所から章終わりまでは序盤の山場的なつもりで、けっこう熱を籠めて書いたので、お気に召していただいたみたいで、かなり嬉しいです(´▽`*)

私も、救いのない状況に必死に耐え、何とか抗おうとする人がとても好きです。
そして、責務のため、誰かのために自らを犠牲にしようとする人に敬意を抱きます。
そんな命の儚さ、切なさ、そして希望を体現するような存在として、この作品の中で治安部隊の隊員たちを登場させています。
そういったところをしっかり読み取っていただけて嬉しい、とともに意図したところが伝わっているのだと安堵しました。
また、登場人物のキャラが立っていると仰っていただいて、登場したみんなが褒められたような気分で嬉しいです(*^^)v
ちなみに鳥の名前の理由は「誓約の灯」の方にちらりと出てきます。余談ですが……

次の章から本格的に地底都市に舞台が移っていきますが、さらに「ディストピア的な世界」の要素が増していきます。
引き続き楽しんでいただけると心底嬉しいです。

では、これから煉州旅行へ行ってきます。じっくり堪能してきます。
引き続き宜しくお願いします。
ありがとうございました。