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訪問介護の分水嶺
ごめんなさい、自分ヘルパーではなくてデイサービスで介護職をしているだけなんですが、こちらのお作、理想的な訪問介護だったのでこのタイトルにしました。勝手もわからないお宅へひとり訪問し、あれをしてとかこれを作って、といわれた際の動揺、そして徐々にリアルニーズへ近づく、この流れを登場人物2人だけ、場面も家だけ、とにかくシンプルで削ぎ落とされた材料で描き出している筆力……すごいです。「細かな現場の描写がリアリティや雰囲気を添える」ではなく、「現場自体がリアル」。昨今の非現実的な舞台設定の小説を否定する意図はありませんが、この作品のように丁寧に丁寧に、息づく現実を(文字数も極めて少なく)描き切った筆力、着眼点は本当に素晴らしいです。良い作品に出会えました。ありがとうございます。
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