長崎のナポレオン

[歴史]

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10件のファンレター

幕末の砲術家、高島秋帆の少年時代。
塗炭の子供時代と、父親との葛藤を乗り越えて砲術の世界に目覚めるまでのお話です。

ファンレター

歴史小説、初めての感動!

こんばんは! 初めての歴史小説、最後まで楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
全編通して貫かれた少年・糾之丞の心の成長が活き活きとして心に残りました。我が身を振り返りながら、よくここまで少年の心理を描くことが出来たことに感服いたしました。
また今回は、歴史小説の書き方と読み方の難しさという点で、新たな発見もありました。
一つは、史実に基づいた小説となるので、読み手も物語をより良く理解するためには、当時の歴史を知らなければなりません。(恥ずかしながら、フェートン号事件など、私などは特に勉強しました^^)
もう一つは、小説に出てくる様々なアイテム、今回は特に大筒(大砲)について。作者さんも相当勉強されたのではないかと思います。私も拳銃については海外で試射したり、実射DVDなどで勉強してるのですが、昔の大砲については全く無知で、今回はじっくり勉強しました。
貴作のお陰で、昔、仕事で行ったプエルトリコの要塞で見た巨大な大砲を思い出したり、面白さと共に大変勉強になりました。重ねて、ありがとうございました。

返信(3)

銀狼さん、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
ここでは少年の心理を描く方を優先してしまったので、歴史的背景の説明が不十分だったかもしれません。本当は歴史小説って、知識ゼロでも楽しめなくちゃいけないと思いますよ(笑)。
フェートン号事件については、拙作『三色旗と私』により詳しく出てきます。よろしければそちらもお付き合い下さい。
砲術について調べようと思った時、意外と詳しい資料が少ないのに驚きました。特にネット上では武器に関することは悪用される恐れがあるからなのか、あまりオープンになっていないように感じました(違いますか?)。銀狼さんは拳銃の試射までやったことがおありなのですね! すごいですね。なかなかできない経験です。私も高島秋帆を書くからには、一度大砲を撃ってみたいんですが……無理ですね(笑)。
楽しんで読むうちに、おまけの知識も身に付くというのが歴史小説の楽しみかと思います。私はまだまだそのレベルに達していないので、読んで下さる方のご期待に沿えるよう頑張りたいと思います。
このたびは本当にありがとうございました!
こんばんは! 確かに、大砲の体系的な説明書は見当たらないですね。鉄球弾、炸薬弾、周発台、等々も断片的な情報があるだけで、物語に落とし込むのは相当ご苦労されたことと思います。でも、好きだからできる作業なのですね^^ 私は元々、格闘やナイフ、武器のメカニックが好きなので、今回は楽しく勉強させていただきました^^ 『三色旗と私』、ぜひ読ませていただきたいと思います。
そう、好きでなければできないですよね(笑)。
銀狼さんのリサーチ力もすごいと思います。このところ忙しいので、時々の訪問になってしまいますが、また御作を読ませて頂きますね!