ファンレター

筒井康隆+『メフィスト』

タイトルと理系ファンタジックな世界観がとにかくカッコいいです!
女の子たちのキャラもそれぞれ個性的で魅力があり、全体的にすごく『メフィスト』っぽい感じがしました。
「ほんわかと〇〇〇〇〇〇〇が発生するような声」など比喩もすごく巧みで、小説でしか味わえないイメージに溢れています。
しかも、こうした技術的なうまさに加え、作品の底から湧きあがるようなパワーがあります。筒井康隆作品の、あの破壊的なパワーを思い出しました。
メインタイトルとは別に小タイトルが付いていることから、もしかして将来的には長編の第一話という形になるのかな、とも思いました。(もしそうだったら、続きがすごく楽しみです!^^)

実は公開とほぼ同時に読ませていただいていたのですが、ファンレターをお送りするのはかなり勇気が要ることで…今まで隠れ読者状態でした^^;(それにしてもコンテストの告知後、すぐにこの作品を公開されていましたよね! 驚異的な筆のはやさだと敬服の至りです)

圧倒的クオリティーとパワーを持つ作品を陸続と発表される成瀬川さまは、私の大きな目標です。
今後ともよろしくお願いいたします。

返信(1)

南ノ三奈乃さん、こんばんは。今日、5月21日は探偵の日です。〈筒井康隆+『メフィスト』〉とのお言葉、最大級の褒め言葉です!! 何故ならまさにメフィストと筒井御大から多大な影響を受けていて、目指す先がそこにあるからです。2010年ごろ、僕は雑誌『文藝』の文藝賞で3次選考まで残りましたがその後、純文学からエンタメの方に半ばシフトし、メフィストの名物編集者だった太田克史の在籍する星海社に原稿を送ることになりました。メフィストと筒井御大の接点、知らないひとも多いですが星海社で筒井康隆は『ビアンカ・オーバースタディ』を出版していますし、メフィスト賞作家の佐藤友哉や舞城王太郎が三島由紀夫賞を受賞したときの審査員は筒井康隆です(三島賞は筒井賞じゃないか、と揶揄されていた時期もありました)。メフィストなど〈新本格ムーブメント〉の仕掛け人・宇山日出臣が最後に見いだした古野まほろの師匠でもある有栖川有栖の講義に先日、参加したのですが、「小説はエフェクトだ。エフェクトを出来事などで絶えず起こして進む。逆にエフェクトしない出来事などは排除しないとならない」と仰ってました。
「コンテストの告知後、すぐに投稿」は僕の得意とするところで、プロットはよく起承転結や序破急を意識しろ、と言いますが筒井御大は「何年小説を書いているんだ? そんなの肌感覚でわかるだろうが」というような内容をどこかで書いています。まったくその通りで、僕も肌感覚で制御できる程度にはたくさん小説を書いてきました(プロットはつくりますが)ので、書こうと思えば作品はすぐに書けます。そのために、訓練は積んできたのですよー!!
閑話休題。
南ノさんの作品、すでにきらきら輝いて見えますよ。大きな目標だなんて、照れちゃいますよー。探偵の日にこのレビューをいただけたこと、大変感謝しています!!
お互い、これからも切磋琢磨していきましょう!!