第7話 川辺優希

文字数 196文字

エンジンをかけて車を発進した。窓を開けると涼しい風が流れ込んできた。夏場と言え早朝はやはり少し肌寒かった。港の横を過ぎ左へ曲がると、のぼりが見えた。朝市ののぼりだ。人が賑わっている。風に乗って串焼きの匂いがした。

「聞いて久しぶりに朝市に来たのよ。彼と付き合っている時にも数回行ったけど一人で行くのは初めてなの。」と優希が助手席に置いたタコに話しかけた。
「楽しんできてね」そう言われた気がした。
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登場人物紹介

川辺優希

主人公 29歳の女性。実家で暮らしている。

タコ

妹に貰った大阪土産のぬいぐるみ。

3年間付き合ったが振られた。

その後音信不通。

優希の母

川辺紗耶

優希の妹 家族思い。

優希の父

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