第3話 川辺優希
文字数 388文字
毎週休日の度に仲介業者を訪れ内見をし、トントン拍子に部屋が決まり来週入居だ。彼と一緒に住みたかった。気付けば振られて1ヶ月が経とうとしていた。やはり彼から連絡は来ない。
クローゼットを開けるとピンク色の花柄ワンピースが掛けてあった。彼と出会うまでピンク色の服なんて着たことがなかった。自分には似合わないと思っていた。勇気を出しデートに着て行くと彼がかわいいと褒めてくれた。嬉しかった、でも時間は戻らない。もう彼と会うことすら出来ない。
涙が溢れそうになったが机の方を振り返るとタコがいた。大丈夫だよ、優希と言ってくれている気がした。最近以前ほどタコが話しかけてくれなくなった。
「これから一人の時間が増えるのにな…」そう呟きながら荷物をまとめた。
親しい友達が一人もいないのに、心配する母を押し切ってまで本当に一人で生活出来るのだろうか。これで良かったのだろうか。不安が募るばかりだ。
クローゼットを開けるとピンク色の花柄ワンピースが掛けてあった。彼と出会うまでピンク色の服なんて着たことがなかった。自分には似合わないと思っていた。勇気を出しデートに着て行くと彼がかわいいと褒めてくれた。嬉しかった、でも時間は戻らない。もう彼と会うことすら出来ない。
涙が溢れそうになったが机の方を振り返るとタコがいた。大丈夫だよ、優希と言ってくれている気がした。最近以前ほどタコが話しかけてくれなくなった。
「これから一人の時間が増えるのにな…」そう呟きながら荷物をまとめた。
親しい友達が一人もいないのに、心配する母を押し切ってまで本当に一人で生活出来るのだろうか。これで良かったのだろうか。不安が募るばかりだ。