第7話 親切な人族、とは
文字数 2,073文字
では、施療院に移ります。
施療院へと移ると、ペンネが出迎えてくれます。
「いくらリビィちゃんが可愛いいうても、手ぇ出したら絶対にあかんでぇ~って、まあ、確かにここにはおらんのやけどな……」
「はあ、どこにいったんやろなぁ。……まあ、わいかて今情報収集中や。続報をお楽しみに、ってとこやな」
「まあ、リビィちゃんとは長い付き合いやし? もちろんワイの方が詳しいに決まっとる。……でもな。なんであんさんに、うちの可愛い看板娘のリビィちゃんのこと教えなならんのや」
「はっ!?まさか、あんさんリビィちゃんを狙って……? あかん!? それはあかんで! 絶対に阻止させて頂きますぅ!!」
「<羊ヶ原>に人族の村があるんやけど、ここに戻る前に薬草をわけてほしいって言われてたんを忘れてたわ。悪いけど、届けてくれへんか?」
「ほな、よろしく!」と言って、
<薬草の入ったズタ袋>と<手向けの花>を渡して施療院から追い出されます。