第13話 ドリアを探せ!
文字数 4,531文字
尚、HPMPは二人共全快している状態です
妖精の友、我が親友■■■・■■・■■ーに捧ぐ。
せめて、妖精たちと共に眠れ
~アラマユ・ハメスガタラス~
●<施療院>ペンネ
〇< >ドリア
〇< >パスタ
〇< >ニョッキ
〇<転移の魔法陣>フィットチーネ
〇<妖精王の城>ラザニア
ナ・バナの手記参照
「ドリアは、赤い毛並みのケットシーで、金色の帽子をかぶっているよ。
確か噂では、《風車の谷》にいるらしいって聞いたような気がするなぁ」
それでは、<風車の谷>へと移動します。
既に言っている場所なので二人は道を覚えています。
何事もなく到着できるか、移動判定をお願いします。
風車の谷に着きます。
断崖に挟まれた谷間に、緑に覆われた瑞々しい大地が広がっています。
見ると、谷の底を流れる川のほとりには田畑が作られ、いくつも風車が合って、谷を吹き抜ける風の力を利用して川の水をくみ上げているのが分かります。田畑から少し離れた場所には、民家が立ち並び、その煙突からは煙があがっています。
と、これは昨日ゴブリンを追いかけた際に見た光景ですね。
それでは、お二人は風車の谷にある村へと向かいます。
谷間を駆け抜ける風がそれぞれのコートやマントを揺らし、どこか心地よく感じます。
やがて、村へと到着すると村人たちが集まってきました。
どこか興味深そうな雰囲気を出しています。
集まって来た村人のうちの一人が、二人へとこう尋ねました。
「もしかして、妖精郷に迷い込んだ冒険者の方ですか?」
「途方に暮れてた俺たちを助けてくれたのはドリアさんなんだ」
「魔法の知識も豊富で、たくさんの魔法の道具で我々を助けてくれているんです」
「まあ、ねえ。ちょっと高飛車な態度と物言いで、初対面の人は誤解するかもしれないけれど」
「でも、心の優しいケットシーだよなぁ」
なんてことを、集まった人々が口にしています。
その表情を見れば言わせているのではなく、心からそう思っているのが分かるでしょう。
今現在の場所は知らないようです。