文字数 333文字

ある日、日向ぼっこをしていた猫のクロは、隣りにいた猫のシロに言いました。
「ねぇ、今夜月まで行ってみよう」
驚いたシロはクロに言います。
「無理だよ」
「どうして?シロは月に行ってみたいと思わないの?」
「そりゃ、行ってみたいさ。でも、あんなに高い所へどうやって行くのさ」
「うん、そうだな」
クロは考えました。
「よし、物置にあった梯子をかけてみよう」
西の空にか細い月が見え始めると、クロとシロは家の屋根から梯子をかけてみました。
だけど、月には届きません。
クロは「今日は三日月だから、届かないんだよ」と言いました。
何日かして、今度は満月の夜にもう一度梯子をかけてみました。
でも「やっぱり届かないよ」とシロ。
「全然届かない、無理だ」
クロとシロは梯子では月に行けないことを知りました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み