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文字数 368文字
建物の中にはサイの子供が二匹いました。
シロとクロはサイの子に話し掛けました。
「この国の誰かに会いたいと思っていたところさ。僕たち川を挟んだ隣りの国から来たんだよ」
サイの子は怯えた眼で「川を挟んだ、隣りの国から来たの?」と訊きました。
「そうだよ、橋を渡ってきた。夢の設計図を実現させるための材料が欲しくて来たんだ」
サイの子は少しほっとしたように言いました。
「材料はあると思うけど、手に入らない」
「どうして?」
「この国は今、山の向こうの国の人たちと喧嘩しているの。だから誰もお家の外に出られないよ」
「どうして喧嘩しているの?」
「僕たちは小さいからよく分からない。大人は皆喧嘩をしに、隣りの国まで行ってしまったから」
さて、困りました。
材料はこの国でしか用意することができません。
六匹は喧嘩を止めるため、山を挟んだ隣りの国へ行くことにしました。
シロとクロはサイの子に話し掛けました。
「この国の誰かに会いたいと思っていたところさ。僕たち川を挟んだ隣りの国から来たんだよ」
サイの子は怯えた眼で「川を挟んだ、隣りの国から来たの?」と訊きました。
「そうだよ、橋を渡ってきた。夢の設計図を実現させるための材料が欲しくて来たんだ」
サイの子は少しほっとしたように言いました。
「材料はあると思うけど、手に入らない」
「どうして?」
「この国は今、山の向こうの国の人たちと喧嘩しているの。だから誰もお家の外に出られないよ」
「どうして喧嘩しているの?」
「僕たちは小さいからよく分からない。大人は皆喧嘩をしに、隣りの国まで行ってしまったから」
さて、困りました。
材料はこの国でしか用意することができません。
六匹は喧嘩を止めるため、山を挟んだ隣りの国へ行くことにしました。
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