第25話:夏の夕方の釣り船でイカ釣り

文字数 1,750文字

 そこで、佐藤さんにイカを釣りたいというと、沼津沖の夜の釣り船に乗って釣ろうかと言われ、つき合ってもらうことになった。6月初旬、夜ムギイカが、好シーズンとなる。沼津港かあrの釣り船に乗って、久料沖や西浦~千本沖にかけての沼津湾内。

 水深は共に100メートル前後でアンカーを打ってのカカリ釣り。集魚灯によってイカは浮いてくるので、タナは30~40メートル。4月中旬~6月下旬頃までの釣り。イカ釣りだけに釣果に波は付きものだが、船酔いにも負けず、頑張ろうと考えた。

 夕方便に乗った。イカのアタリがダイレクトで取りやすかった。効果的釣り方は、電動シャクリが基本であると教えられた。電動シャクリと言っても、ガシガシとやるのではなく、中~低速で電動巻き上げしながら小さなシャクリを入れた方が効果的。
 
 今回は、なかなか、イカが乗ってこないので、半分諦めかけた頃、急に釣れ出し、多点かかりも見られ、入れ食い状態となり20分、大慌てして、つり上げた所で終了の時間となり港に帰って行った、それでも、20匹以上釣れて、鼻高々で、自宅に帰った。

 イカと言っても、ほとんどが、ムギイカばかり。佐藤さんを家に送る時、大量の時は、イカの沖漬けを奨めた。釣り三昧の夏が終わり涼しい秋風が吹き出し9月を迎えた。9月27日昼前、長野、岐阜県境の有名な御嶽山「3067メートル」が、噴火。紅葉シーズンの週末だったため登山者が多く被害が、拡大した。

 火山噴火が、急におこり、逃げ遅れた人や逃げ場を失った登山客も多くいた。彼らに噴石が、容赦なく襲ったため、直撃するなどして57人が死亡、6人が行方不明になった。1991年に起きた雲仙・普賢岳の火砕流での死者・不明者43人を上回り戦後最悪の火山災害となった。

 この年も25日、埴輪夫妻が、年末の挨拶にお土産を持って春子さんのマンションを訪ねた。今年は、横須賀の中高年の集まりで、10月下旬、1泊2日で、東北に紅葉を見に言った話をしてくれた。その時、久しぶりに田辺さんとダンスをした時、胸が高鳴ったと、顔を赤らめて、語った。

 それを聞いて埴輪の奥さんが、そういう事って大事よねと同意した。そして、長く付き合いが続くと良いですねと言うと、そう思って、日々生活していると話してくれた。この日は、埴輪夫妻が来ると聞いていたので、朝から。特製のシーフードカレーを作っていたと話した。

 それで良い臭いが、したのですねと埴輪が、笑った。その後、お昼になって、そのシーフードカレーをいただきた。しつこい感じがなく、上品なエビやシーフードが、実に美味しかった。帰り際、埴輪の奥さんが、春子さんに田辺さんとのお付き合いが長く続くと良いですねと言い、失礼した。

 そして2015年となった。シリアを中心に中東やアフリカの紛争や迫害を逃れ、欧州を目指す難民が急増。粗末な船などに乗った難民が連日大量に押し寄せ、国境にフェンスを設けて流入を抑える国も現れた。9月にトルコの海岸に打ち上げられた3歳男児の遺体写真が報じられた。

 すると、世界的に受け入れの動きが広がり、欧州最大の受け入れ国ドイツのメルケル首相はノーベル平和賞候補になった。欧州連合「EU」は、加盟国全体で16万人を分担して受け入れることを決めた。しかし、ついに100万人以上が欧州入りし対策は追い付いていない。

 11月のパリ同時テロでは、一部の容疑者が難民に紛れて、欧州入りしたことが判明して大問題となった。そして、テロリスト流入対策の不備が、顕在化した。一部の国では、難民の受け入れを拒否したり、欧州各国は、国境審査を相次いで強化しており欧州統合の柱である「域内移動の自由」も揺らいでいる。

 2015年1~11月の訪日外国人数は、日本政府観光局の推計で、前年同期比48%増の1796万4千人に達した。円安に加え、日本発着の国際航空路線の拡充、査証「ビザ」発給要件緩和などを背景にあるものと見られた。

 過去最高だった14年の年間実績「1341万人」を既に上回った。15年年間では1900万人台に達する見込み。訪日観光客が日本を訪れ、炊飯器やカメラ、薬、化粧品といった家電やブランド品などを大量に購入する「爆買い」も注目を集め今年の流行語大賞にも選ばれた。
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