文字数 477文字

 試合は小学校の体育館でおこなわれた。

 団体戦がはじまった。全部で十六チームが参加している。

 オレたちのチームは、ガチャコが一番目、オレが二番目、リュウ君が三番目の順でたたかう。

 剣道の試合は、二本先にとったら勝負ありで、一本だけでも時間になれば勝ち。個人戦の場合は、決まるまで延長をするが、団体の場合は時間内で勝負が決まらなければ、引き分けで終わる。

 団体戦は三人のうち、二人以上が勝つか、一人が勝って残り二人が引き分けでも勝ち。一人が勝って一人が負けて一人が引き分けの場合や、三人ともが引き分けの場合は、代表戦で決着をつける。

 とにかくオレたちのチームは、リュウ君がまず負けないから、オレとガチャコの二人がそろって負けなければ、なんとかなるのだ。とにかくどっちかが勝つか、二人ともが引き分けにもちこめばいいのだ。

 そうはいっても、はじめての試合だし、緊張もするし、そんなにうまくいくかはわからない。

 ガチャコは、絶対自分が負けるなんて思わないから、どんどん強気で攻めていくだろう。ようはオレが固くならずに、のびのびできればなんとかなるような気がする。

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