第2話 御茶ノ水→新宿まで徒歩で行くには

文字数 1,066文字

 歩くのが好きというか、苦にならない方なので、1時間くらいは平気で歩いてしまう。しかも私は歩く速度が速い。恐らく常に時速5~6Kmくらいの速さで歩いていると思う。

 気を付けないと周りの人を置いて行ってしまうし、まずこれに付き合わせたら9割方嫌がられると思うので、一人の時限定だが、何かのついでに敢えて長距離を歩いてみることがある。
 余談だが、私は生まれつき外反母趾の為、基本的にヒールの高い靴は履かないのでそれが可能というのもある。
 
 さて、本題に入ろう。例えば新宿に用事があって現在御茶ノ水に居るとして、御茶ノ水から新宿までの徒歩ルートを調べると大体一時間半程度になる。そこで、「行けるな!」と思ったら歩いてしまった事が何度かあった。
 大きく分けると、まず御茶ノ水から市ヶ谷まで出るルートは私が開拓した限りでは3通り。

①まず湯島聖堂の辺りから小川町駅に向けて下り、そこからは都営新宿線の駅に沿って行く方法。これが最も確実で安全と言えば安全だ。駅に沿って行くわけだからそうそう道に迷う事もないし、もし途中で疲れたら電車に乗ってしまえば良い。
 このルートは靖国神社を通るので桜の時期に通ると感動的だった。九段下の坂道は夜のライトアップがいつの季節も綺麗だった。

②御茶ノ水から中央総武線沿いにまっすぐ歩き、水道橋方面へ坂道を下り、そのまま飯田橋、市ヶ谷と道なりに行く。これは水道橋のところで間違えなければそう難しくないルートだった気がする。
 飲み屋なんかの誘惑が多いので寄り道にご注意なルート。

③丸の内線側=東京医科歯科大学病院とか順天堂大学病院のある方へ進み、そこから水道橋→神楽坂を経由して市ヶ谷へ。やや文教の方を通る道。順天堂大学病院付近からはほぼ道なりに緩やかに下っていけば良いので、あまり迷う危険はない。

私は③のルートが一番好きだ。この道は特に初夏に通ると市ヶ谷に出るまでは瑞々しい新緑に満たされて、森林浴をしている気分になれる。なおかつ、歩道の交通量も信号も少ないので快適なウォーキングが楽しめる。

さて、そうやって3通りの方法でまず市ヶ谷へ。そこからは大きく2通りの道があり、
四ツ谷経由で中央線沿いに進むか、曙橋経由で新宿線沿いに進むか。
 はっきり言って無駄を省きたいなら都営新宿線沿いに進むべきである。これが安全な道の中での最短距離だと私は思う。
 そうやって市ヶ谷までは3種類のルートを開拓しながら、何度か回を重ねると新宿まで1時間かけずにたどり着けるようになった。
 これでもし何かあっても何とかなるような気がしていた。
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