(二)-2

文字数 225文字

「香川です。淵野辺の部下で、私も同席させて頂きます。男性一人で女性の相手させるわけにはいきませんからね」
 そう言うと女性は淵野辺刑事の隣に座った。
 この間、彼女はずっとうつむいて机に視線を落としたままだった。
 そしてさっそく事情聴取が始まった。
 今回刑事が彼女に事情を尋ねたい理由というのは、彼女の自宅についてであった。それは今住んでいる福山富満の家ではない。美幸の家のことだ。
 俺にはその内容に想像がついたし、彼女も多分わかっていたと思う。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み